お金なんて、と強がっていた26歳の私が変わり始めたきっかけ

26歳頃だったと思います。

当時の私は、かなりどん底にいました。

お金がない。

それまで付き合っていた友人たちも、私のもとから去っていました。

仕事も長続きしませんでした。

短期の仕事を転々として、ようやく営業の仕事に就職できたと思ったら、それすら1年も続けることができませんでした。

お金もない。

友人もいない。

仕事も続かない。

そして何より、自分に自信がありませんでした。

今振り返れば、何か一つがうまくいかなかったというより、人生全体がうまくいっていなかった時期だったのだと思います。

目次

「お金を稼ぐ」ということを勘違いしていた

当時の私は、お金に対してかなり歪んだ考え方を持っていました。

たくさんのお金を稼ぐというのは、何か悪いことをしたり、犯罪すれすれのことをやったりするような、ものすごい度胸のある人がすることだと思っていました。

「自分にはそんな度胸もないし、無理だな」

そんなふうに考えていたんです。

でも、本当は違いました。

私は、お金を稼ぐことに憧れていました。

貪欲に稼いでいる人を見て、「自分もそうなれたら」と思う気持ちはあった。

ただ、自分には能力がないと思っていた。

そのコンプレックスを認めたくなかったのだと思います。

だから、

「金にがめついやつはカッコ悪い」

「人に媚びてまでお金を求めるなんてバカだ」

そんなふうに考えていました。

今なら分かります。

ただの強がりです。

欲しい。

でも、自分には手に入れられない。

だったら最初から「あんなものに価値なんてない」と言ってしまえば、自分が傷つかなくて済む。

当時の私は、まさにコンプレックスの巨石みたいな人間でした。

一冊の無料小冊子との出会い

そんな頃に出会ったのが、本田健さんの無料小冊子『幸せな小金持ちへの8つのステップ』でした。

これが、私がお金について真剣に考え始める最初のきっかけになりました。

それまでの私は、お金を稼ぐ人に対してどこか否定的な感情を持っていました。

でも、この小冊子を読んで、

「もしかしたら、自分のお金に対する考え方そのものが間違っているんじゃないか」

と思うようになりました。

私にとって大きかったのは、すぐにお金を稼げる方法を知ったことではありません。

それまで自分の中で固まっていた「お金とはこういうものだ」という考え方に、初めてヒビが入ったことでした。

お金に対する考え方が変われば、生き方そのものにも別の可能性があるのかもしれない。

そう思い始めました。

次に出会った「ビジネスオーナー」という生き方

その後に出会ったのが、田渕浩哉さんの『金時力―お金も時間も両方稼ぐ ビジネスオーナーになる方法』でした。

この本では、ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん』でも知られる、働き方を4つに分けるクワドラントの考え方などが紹介されていました。

そこで私が強く惹かれたのが、

「ビジネスオーナー」

という生き方でした。

それまでの私は、働くということについてさえ、きちんと考えたことがなかったと思います。

仕事を見つける。

働く。

給料をもらう。

嫌になったり、うまくいかなくなったりして辞める。

そして、また次の仕事を探す。

そんなことを繰り返していました。

そこへ突然、「ビジネスオーナー」という、それまでの私が知らなかった生き方が現れました。

ビジネスオーナー養成講座へ

『金時力』を読んでいると、ホームページがあることが書かれていました。

見てみると、そこには「ビジネスオーナー養成講座」のようなものがありました。

実践を通じて、ビジネスオーナーを目指していく。

そんな内容だったと思います。

私はすぐに申し込みました。

当時の私は、いい話を聞くと、

「これなら俺にもできるかもしれない」

とすぐに思ってしまうところがありました。

そして活動を始めました。

しかし、結果から言えば、私はその方法ではうまくいきませんでした。

1円も稼ぐことができませんでした。

「不労所得」「権利収入」という言葉に夢を見た

この頃の私は、

「不労所得」

「権利収入」

といった言葉に強く惹かれていました。

今振り返れば、まさにマジックワードに踊らされていた時期だったと思います。

怪しいと思われるようなMLMに参加したこともありました。

ただ、ここで誤解してほしくないのは、私は当時参加したビジネスオーナー養成講座やMLMそのものを否定したいわけではないということです。

実際、その中で結果を出している人たちもいました。

結果を出せなかったのは、私です。

だからこそ、そこで大きなことに気づきました。

「俺も、この人たちくらい自分を磨かなければ」

同じ環境にいても、結果を出す人がいました。

その人たちを見ているうちに、私はようやく気づき始めました。

「あ、俺もこの人たちみたいに真剣に自分を磨かなければ、ここには行けないんだ」

それまでの私は、「どうやったら稼げるのか」を探していたのだと思います。

方法を知れば稼げる。

何かすごい仕組みに出会えば人生が変わる。

そんな期待もあったのでしょう。

でも、そうではありませんでした。

変えなければならなかったのは、方法よりも先に自分自身でした。

人間的な成長なくして、稼ぐことはできない

私は長い間、人間関係がうまくいかず、人を信用することもできなくなっていました。

傷つきたくないから、人を疑う。

自分に自信がないから、できる人を斜めから見る。

本当はお金が欲しいのに、「金なんて」と強がる。

そんな人間が、突然「ビジネスオーナーになりたい」と言ったところで、簡単にうまくいくはずがありません。

結局、商売は人が相手です。

人から信用されなければ仕事は来ない。

人の役に立たなければ、お金をいただくこともできない。

人と関わることができなければ、一緒に仕事をする仲間をつくることもできません。

人間的な成長なくして、稼ぐことはできない。

私は少しずつ、そう考えるようになりました。

稼ぎ方を探していたはずが、自分を変えることになった

そこから私は、本を読むようになりました。

セミナーにも行きました。

いろいろな人の話を聞きました。

もちろん、最初の動機は「稼ぎたい」だったと思います。

決して立派な理由から勉強を始めたわけではありません。

でも、それを続けているうちに、少しずつ稼ぎ方というものも身についていったように思います。

それ以上に大きかったのは、自分自身が変わっていったことでした。

それまでの私は、誰も信用せず、物事をひねくれて見ていました。

人を信用すれば傷つく。

期待すれば裏切られる。

自分よりうまくいっている人を見れば、素直に認めるよりも、どこか悪いところを探してしまう。

そんな自分から、少しずつ離れていくことができました。

ようやく「人並み」になっただけ

とはいえ、ここまで書くと、私が人間的にものすごく成長したように聞こえてしまうかもしれません。

そんなことはありません。

ようやく人並みになったくらいです。

今でも失敗します。

人間関係を間違えることもあります。

自分の未熟さに気づかされることもたくさんあります。

それでも、26歳頃の自分とは違います。

お金がない。

友人も去ってしまった。

仕事を転々として、ようやく就職できた営業の仕事さえ1年続かなかった。

お金を稼ぐ能力がない自分を認めるのが嫌で、

「金にがめついやつはカッコ悪い」

と強がっていた。

そんな自分が、一冊の無料小冊子をきっかけに、お金について考え始めました。

そこから『金時力』に出会い、ビジネスオーナーという生き方を知り、実際に挑戦してみた。

そして、1円も稼げなかった。

でも、私はその失敗の中で初めて、

「稼ぎ方を変える前に、自分を変えなければならない」

ということに気づきました。

今振り返ると、私の人生が立ち直り始めたのは、お金を稼げるようになった瞬間ではなかったのかもしれません。

自分の考え方が間違っているかもしれないと認めたこと。

自分に足りないものがあると認めたこと。

そして、

「自分を変えよう」

と思ったこと。

私の人生の再構築は、そこから少しずつ始まったのだと思います。

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